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2010年07月 アーカイブ

生協の歴史

かつては、労働者は弱く資本家は強く、労使の争いには労働者ははちまきを締め、手を取り合ったものです。


しかし、今の労働者は労働組合という強力な組織をもち、しかも全国的な連合組織ももっています。


資本家だけが強いとは言い切れないのが実情です。


資本家は株主です。


「独占資本反対」というはちまきを締めてやっていても、家に帰ってみれば奥さんが資本家であったというようなことはいくらでもあります。


今は、資本家だから強い、労働者だから弱いということには必ずしもならず、それは一種の固定観念に過ぎなくなっています。


女性についても似たようなことがいえるのではないでしょうか。


「弱き者よ、その名は女なりき」などと大昔は言ったものですが、いま女性が弱いといえるでしょうか。


男女間にはいまだにいろいろな差別があるにしても、もしいつまでも「女性が弱い」といって物事をやっていると、一種の時代錯誤に陥ることになるでしょう。


いつまでも「労働者が弱い」といってやっているのと同じです。


生協の歴史 2

生協についても同様のことが言えるのではないでしょうか。


「生協は弱者の集まりだ」という言い方は、生協の内部でよく見られるところですが、よほど制限を設けて言うのならともかく、文字通りに主張しようとすると、それは少なくとも世間的には通用しないのではないでしょうか。


消費者個々では大企業の生産者に対して弱いといえます。


しかし、生協が「弱者の集まり」とのみいうのは、時代錯誤ではないでしょうか。


確かに生協は、その出発点では、ロッチデールの28人の貧しい人たちが集まって、なんとか生活を守ろうとして始まったものです。


しかし今日、これほど大規模になって、なおかつ「弱者の集まりである」という見方をするのは問題でしょう。


「生協は弱者の集まり」という場合は、かなり意味を限定して言わなければなりません。


消費者個人としては、今日の大規模生産者に対抗することができないという意味では、確かに弱いのでしょうが、これだけ大規模に組織化された生協が「弱い」といったら、問題が起きます。


生協の活動に脅威を感じた中小の企業が反発してくるのも、自然のことでしょう。


「いわれなき反発である」とは簡単にはいえません。


このように、生協が大きく発展したそのこと自体から、いろんな問題が起こってきます。


「生協とは一体何なのか」と改めて問われてきたのも、理由のないことではありません。


出発点と今では状況がまったく違ってきているからなのです。

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