生協の歴史 3
今日、生協の理念、あるいは生協の考え方、あり方それ自体が問題になってきています。
事実、生協規制の論議が高まってきて、厚生大臣の私的諮問機関として設置されたのは、「生協のあり方に関する懇談会」でした。
あり方というからには、これからどうならなくてはならないかということもありますが、「生協とはいったい何なのか」という生協の本質にかかわる問題も含まれています。
実際、今日の危機は、レイドロウがいったように「思想上の危機」です。
「理念上の危機」といってもいいでしょう。
生協の理念そのものがぐらつき、問題とされてきているからです。
しかしこの危機も、歴史をたどれば今に始まったことではありません。
1980年の『レイドロウ報告』に始まるものでもないのです。
かなり以前から、生協の原則論争、生協のプリンシプルにかんする議論がありました。
プリンシプルは一般に「原理」とも訳されます。
だから、「原則論争」も一種の「理念論争」であったといえます。