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2011年07月 アーカイブ

家庭電化

この間、ある作文のコンクールで面白い作文がありました。


「私の母は一日中家にいない、テニスか英会話の教室か、絵画の教室か、カルチャーセンターにいる。


その母も昔、台所を自分の理想の場所にしたいと、当時新進の女流建築家に依頼して、家の中央の最も暖かくていい南向きのところに最新の機器を配置して、そこで嬉々と働いていました。


ところが、ある日突然、私に城は要らないといって飛び出した。


その日以後、その台所は私が使っております。


母は絶対使いません」という作文でした。


これは何をいおうとしているかというと、そのお母さんは、男たちは家事から私たち女性を解放するといって、私たちに機械を押しつけたけれども、結局、家事はやれということではないのか、私たちはもういやだよといっているのです。


ここに実は、家庭電化というものの問題点があったのです。


電化ばかりに気をとられていないで、クロス張替えをするなど、もっと中の部分をキレイにしてはどうでしょうか。

昭和から平成へ 7

国際価格に二倍近い物やサービスを広告と宣伝で売りつける使い捨ての社会。

物は溢れているが、もうこれ以上耐久消費財を狭い部屋に詰め込んでも、人生の豊かさには関係がないことみなが知ってしまった。

わずかの貯金をしても、それを"濡れ手で粟"で根こそぎ持っていく、企業社会の仕組みが出来上がってしまったのだ。

民主主義とか、市場原理とか、私権の尊重とか、看板は立派だが実際は、理想や公平を貫くことや企業活動や私権を統御し、制限することを政治は怠った。

特定の企業と個人の既得権を温存し、真面目に働く人間が住む家も手に出来なくしてしまった。

結局、昭和は戦前も戦後も大部分の庶民にとっては、滅私奉公の時代だったように見える。

昭和の時代の経済の兵士達はすでに年を重ね、今、成算のない人生に疲れ病んでいるのではないか。

滅私奉公の中に喜びも楽しみも捨てて会社人間に埋没している間に、また政治のツケを払わされた。

そんな貧しさと哀しみが、昭和を支えた男たちの胸には一杯詰まっているのだ。

太平洋地域だけで二〇〇〇万人もの血を流して悟ったこと、あの戦争の清算も、経済の成功の報酬も、この国の民は「昭和の時代」には手にできなかったのではないか。

「兵よ休め!自分に帰れ!家庭に戻れ!」。

だれが言ってくれるでもない言葉を、男は自分に言って聞かせた。

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